東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

頷いた大毅は母の向かいのソファに座り、ジッと目を見た。

「何か言いたそうね?」

「見合いはしないって言いましたよね?」

「駄目よ。会うだけでも会いなさい。席は設けてしまったんだから」

「俺は、行かない」

駿(スグル)が明後日帰ってくるわ」

「ふぅん。それで?」

「明後日は帰っていらっしゃい。お父さまも出張から戻るし、皆で食事をしましょう」

「――わかった」

大毅は相変わらずジッと母の目を見つめる。

「なに?」

「西ノ宮叶星をどこへやった?」
鎌をかけた。

「なによ、いきなり」
見返す母の目は、ほんの一瞬だが輝いた。瞳孔が開いたのだろう。

「やっぱりな」
それまで、前のめりになり膝の上で手を組んでいた大毅は、どっかりと背もたれに背中を預けた。

「どういうつもり?」

「なにがよ」

「息子の恋人を誘拐して何がしたいわけ?」