東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

そこまでパーフェクトで欠点のない人間なんているはずがないではないか。

少なくとも彼はワコさんが言うような完璧な人物ではない。

――プライベートで毒を吐いて、それでバランスを取っているのか。なるほどねぇ、嫌な奴。

思わず口をへの字に曲げたところで、ワコさんが「はい」と書類を突き出した。

「いるのよ、世の中には副社長のようにパーフェクトな人間が。というわけで、社内報の副社長のインタビュー記事、よろしく」

「え? 私がですか?」

「そうよ、ちょうどいいじゃない。間近で副社長をよく見てきたらいいわ。午後三時、時間を取ってもらってるから」

そんなぁ、と渡された書類を見た。

タイトル、東堂副社長に聞く『いまを生きる女性の美について』


「い、いや、でも、こんなペーペーが行って、副社長に粗相があっては」