東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

「副社長もこのお店に来るんですか?」

「うん。ただ彼は忙しいからね、滅多には来ないけど。たまにフラッとね」

「おふたりは子供の頃からの友達なんですか?」

「そう。大学までずっと一緒。三年違うから学園それほど接点はないんだけど通った道場が同じでね、よく遊んでもらっていたな」

「青扇学園といえば、御曹司とか令嬢とかが通う名門ですもんね。なんだか凄いなぁ」

「ん? なにが?」

生まれた時から違うんだもの、と言おうとして、ハッとした。なんて卑屈な物言いなんだろう。

「いえ、なんだか想像できなくて。普通の学校みたいにイジメなんかもあるのかなぁとか」

「そりゃあるよ。弱肉強食の世界さ。俺たちは負けず嫌いだから必死だったな」

「負けず、嫌い?」

「そう。負けないためには、遊ぶ時間を割いて習い事にもしたしね。いまだって寝る間を惜しんで働いているのも負けないためだ」