東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

ワコさんや仲良くなった人達との別れは寂しいし、週末を楽しみに思うこともできない。

――そうだ、このブルーの原因はそれに違いない。
そう思った。

やっぱりまた働こうか?

仕事を辞めた後のことは、考えていないわけじゃなかった。
大毅にも誰にも言っていないが、もう一度大学に通って大好きな歴史の勉強をするとか、なにか習い事をするとかスケジュールを立てるつもりだ。だらだらと過ごした半年間の反省を踏まえ、毎日を大切に過ごそうと思っている。

また短期の仕事を考えるのも悪くないかもしれない。
ふと、料理教室もいいかもしれないと思った。

彼が驚くような技を身に着けて、彼より美味しいステーキを焼いてギャフンと言わせるとか。
クスクスと忍び笑いをして、「だめじゃん」と呟いた。

恋はしても一時だということを忘れちゃいけない。