東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

「一応言っておくけど、皆応援しているのよ、副社長と西ノ宮さんのこと」

「へ?」

「よろしくね。ちゃんと受け止めてあげてね。副社長のハートの矢」

ワコさんは満面の笑みで両手でハートの形を作り、叶星に向かって投げるようにする。

「――な、なに言ってるんですか。誤解ですよ。私は副社長に頼まれてリサーチの」

「仕事だって言いたいのね?」
「はいはい」
大きく何度も頷いた。

「まぁいいわ。そういうことにしておきましょう。でもね、西ノ宮さん」
ワコさんは身を乗り出す。

「はい?」

「副社長の幸せは、私たちの幸せ。わかる? 『兎う堂』の幸せのために、頼むわね!」

「え、いやいや。何を」

――って、え?

なんとなく視線を感じて周りを見ると、なぜだか皆もワコさんの話に合わせるように頷いている。

見れば野呂までもが、大きく頷いているではないか。真剣な顔をして。


――なにか言ってほしいとは思ったけど、
そういうことじゃない!


叶星はまたしても頭を抱えた。