『本当に、俺が嫌いか?』
そう囁くあの声が、私の大好きな低音ボイスなのがいけない。
『帰って来るまで連絡は出来ないと思う。寂しくてもいい子にしてるんだぞ』
声のついでにキスまで思い出し、お腹の奥からカッと熱くなった。
――ああ、だからもう。副社長の存在自体がいけないのよ!
どうしたいいのこれ。助けてよ、誰か。
バッグに忍ばせた名刺を思い出した。
バー『氷の月』。
氷室専務に会いに行く日は近いかも……。
そう思いながら叶星は深い溜息をついた。
「はぁー」
「どうしたの? 西ノ宮さん、なにかあった? 深い溜息ね」
振り返ると、ワコさんが心配そうに見つめていた。
「え、あ、いえいえ。契約ももう終わりだなぁと思って」
「そうね。西ノ宮さんがいなくなるのは寂しいわ。一番寂しいのは副社長だろうけど」
「えっ?」
「可哀想に副社長」
「や、やだなぁ。やめてくださいよ」
そう囁くあの声が、私の大好きな低音ボイスなのがいけない。
『帰って来るまで連絡は出来ないと思う。寂しくてもいい子にしてるんだぞ』
声のついでにキスまで思い出し、お腹の奥からカッと熱くなった。
――ああ、だからもう。副社長の存在自体がいけないのよ!
どうしたいいのこれ。助けてよ、誰か。
バッグに忍ばせた名刺を思い出した。
バー『氷の月』。
氷室専務に会いに行く日は近いかも……。
そう思いながら叶星は深い溜息をついた。
「はぁー」
「どうしたの? 西ノ宮さん、なにかあった? 深い溜息ね」
振り返ると、ワコさんが心配そうに見つめていた。
「え、あ、いえいえ。契約ももう終わりだなぁと思って」
「そうね。西ノ宮さんがいなくなるのは寂しいわ。一番寂しいのは副社長だろうけど」
「えっ?」
「可哀想に副社長」
「や、やだなぁ。やめてくださいよ」



