東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

昨日の夕方、また彼が迎えに来た時も、ワコさんだけは澄まして『さすが副社長だわ』などと、よくわからないことを言っていたが他の社員は素知らぬ顔を通した。
にっこりと『お疲れさまです』と言っただけ。

今日は、部長も課長も他の社員も叶星と目が合いそうになると、慌てて目を逸らすという始末。
自分から違うんです!と叫びたくなるが、さすがにそれもできない。

先週までならそれも出来たかもしれない。

金曜日に焼き鳥屋に行くと迎えに来たあの時までは、ふたりの間に特別な関係はなかったのだから。
キスはしちゃったけれど、でもあの時までは、食事友だちだと言い張ることもできた。

でも今週は違う。
恐らくは社内の皆さんが想像している通りで、週末の夜を共にしてあんなことやこんなことをしてしまった。
堂々とはしていられないし、個室で仕事をしたいくらい居た堪れないし、
なんとも恥ずかしくて仕方がない。