「こんにちは氷室さま。ご案内します」
「ああ、ありがとう」
勝手知ったる他人のオフィスだが、お決まりのように案内されて大毅の執務室へ行く。
「氷室さまがお見えです」
どうぞと促されて入ると、大毅は既に応接用のソファに腰を下ろしていた。
「今日はひとりなのか?」
「はい。たまには担当抜きで話を聞かないと」
「ふん、いい心がけだな」と言う彼は、いつになく覇気が感じられない。
「どうかしました?」
「ん?」
「なんだか疲れているように見える」
「別に疲れてはいないさ。明日からヨーロッパへ出張だ」
そう言うなり途端にうんざりしたように眉をひそめて、彼は横を向いた。
「なんだか行きたくなさそうですね」
「まぁな」
「そういえばセンパイ、お見合いするんですか?」
大毅はギロリと目を細めて仁を睨む。
「どこから聞いた」
「うちの母親が"そこ"に通ってるもんで」
「ああ、ありがとう」
勝手知ったる他人のオフィスだが、お決まりのように案内されて大毅の執務室へ行く。
「氷室さまがお見えです」
どうぞと促されて入ると、大毅は既に応接用のソファに腰を下ろしていた。
「今日はひとりなのか?」
「はい。たまには担当抜きで話を聞かないと」
「ふん、いい心がけだな」と言う彼は、いつになく覇気が感じられない。
「どうかしました?」
「ん?」
「なんだか疲れているように見える」
「別に疲れてはいないさ。明日からヨーロッパへ出張だ」
そう言うなり途端にうんざりしたように眉をひそめて、彼は横を向いた。
「なんだか行きたくなさそうですね」
「まぁな」
「そういえばセンパイ、お見合いするんですか?」
大毅はギロリと目を細めて仁を睨む。
「どこから聞いた」
「うちの母親が"そこ"に通ってるもんで」



