東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18


愕然とする思いでパクパクと口を開ける叶星を見下ろして、

「ん? どう考えても。なんだ?」
ニヤリと口元を歪める彼は、「言えよ」と意地の悪いことを言う。

――だいたいあなたが席まで迎えに来たりするから、こんなことになるんじゃないですか!

「もう、ほんとにもう」

唇を噛んで睨んだが、彼はクスクスと笑うだけだ。

「あんまり怒っていると、警備員が監視カメラに反応するぞ」

ハッとしてカメラに目を向けた叶星は、慌てて背筋を伸ばして真っ直ぐ前を向いた。

――悔しい。悔し過ぎる。
結局振り回されるのは私だけなんだから。

エレベーターの扉を睨みムッと眉をひそめた時、右手の指先に温かい何かが触れた。

胸の鼓動がギュンと跳ねて、反射的に指を離そうとすると、追いかけるように長い指が絡んでくる。

動く指先に刺激され、込み上げる熱に耳まで赤くなるのが自分でもわかった。