東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18


「会議が終わったら、迎えに行くから」
「――副社長?」

それはふいに訪れた、甘くて切ない人生三度目のキス。

「続きは今夜な」

「副社長?」
「ん?」

「副社長は、どうしてここに来たんですか?」

「うん……それは、厄介な。そう、厄介な質問だな」

「やっかい?」

「ああ。だから、今夜ふたりで考えよう」

そう言って、またキスをした。

人生四度目の、あとを引くような、優しいキスを。