ピキッという高い音がしてドンという地鳴りのような音と共に部屋の電気が消えた。
叶星は思わず「キャ」と、悲鳴をあげた。
立て続けにもういちど大きな音がして、ビックッと体を震わせる。
雷だ。
目の前が真っ暗になり、恐怖に身がすくむ。
怖い。
幽霊も怖いが、雷も怖い。
暗いとはいえ窓からの明かりもあるし、微かながら非常灯が点いている。目が慣れればどうということはない。
そう思いながら叶星はそっと目を開けた。
這ってでもこの部屋から出れば廊下には誰かいるだろう。
そう思ったが、またしても強烈な雷の音がした。
――いやー!
耳をふさいでその場にへたりこんだ。
「誰か。助けて……」
震える声でそう呟いたと同時に、何故だか東堂副社長が浮かんだ。
スポーツクラブで仁王立ちになった彼が、いまは頼もしく思えて仕方がない。
彼は暗闇だって雷だって、怖がったりしないだろう。
叶星は思わず「キャ」と、悲鳴をあげた。
立て続けにもういちど大きな音がして、ビックッと体を震わせる。
雷だ。
目の前が真っ暗になり、恐怖に身がすくむ。
怖い。
幽霊も怖いが、雷も怖い。
暗いとはいえ窓からの明かりもあるし、微かながら非常灯が点いている。目が慣れればどうということはない。
そう思いながら叶星はそっと目を開けた。
這ってでもこの部屋から出れば廊下には誰かいるだろう。
そう思ったが、またしても強烈な雷の音がした。
――いやー!
耳をふさいでその場にへたりこんだ。
「誰か。助けて……」
震える声でそう呟いたと同時に、何故だか東堂副社長が浮かんだ。
スポーツクラブで仁王立ちになった彼が、いまは頼もしく思えて仕方がない。
彼は暗闇だって雷だって、怖がったりしないだろう。



