一緒にいても慣れたせいなのか緊張することもないし、なんでも言えるし、隣に彼がいる食事はとっても楽しかった。
焼き鳥屋に副社長と行けたら、さぞかし楽しいだろうなと思う。
だけど、そんなことを続けていたら自分にどうなってしまうのかが怖かった。
寿司屋を出る頃には舞い上がってしまっていた自分。
『副社長、私のこと野良猫って言ったんですよ、覚えてます?』
『ああ、だって本当じゃないか。どうみても犬じゃなくて猫だろ?』
『もお、どういうことじゃないですよ。でも私、猫大好きで。本当は猫が飼いたくて』
『ふぅん。飼ってみようかな猫』
『えっ! 本当に?』
目を細めて笑う楽しそうな彼の笑顔を見る度に、このバルーンのようにハートを膨らませてしまった自分が悲しい。
それなのに、キスまで……。
――だいたい副社長は、自分がどれだけ魅力的かわかっていないのよ。
だからあんなに、ちょっとそこまでみたいな言い方で気軽に誘えるんだわ。
まったく。
焼き鳥屋に副社長と行けたら、さぞかし楽しいだろうなと思う。
だけど、そんなことを続けていたら自分にどうなってしまうのかが怖かった。
寿司屋を出る頃には舞い上がってしまっていた自分。
『副社長、私のこと野良猫って言ったんですよ、覚えてます?』
『ああ、だって本当じゃないか。どうみても犬じゃなくて猫だろ?』
『もお、どういうことじゃないですよ。でも私、猫大好きで。本当は猫が飼いたくて』
『ふぅん。飼ってみようかな猫』
『えっ! 本当に?』
目を細めて笑う楽しそうな彼の笑顔を見る度に、このバルーンのようにハートを膨らませてしまった自分が悲しい。
それなのに、キスまで……。
――だいたい副社長は、自分がどれだけ魅力的かわかっていないのよ。
だからあんなに、ちょっとそこまでみたいな言い方で気軽に誘えるんだわ。
まったく。



