今日は金曜日である。
『へえ。じゃあ金曜、早く帰れそうだから飲みにでも行くか?』
彼はそう言った。
寿司屋で、近辺にある美味しい店の話になった時だ。
叶星のマンションの近くに美味しい焼き鳥屋がある。
『さすがにひとりだと店には入りづらいので、お持ち帰りでしか食べた事がないんですけどね、香ばしくてとっても美味しいんですよ』
すると、彼がそう言ったのだ。
でも、それには反射的に『イヤです』と答えた。
『おい。速攻拒否とはどういうことだ』
『そういうことですよ』
『ったくお前は、本当に生意気だな』
――クスッ。
ほんと、生意気な言い草。
本当は行きたいと思ったし、誘ってくれてうれしかった。
初めての寿司屋で隠せなかった緊張も、副社長が忘れさせてくれた。
彼のゆとりある対応のお陰で、心から安心して食べたいものも飲みたいものも飲んで、
『へえ。じゃあ金曜、早く帰れそうだから飲みにでも行くか?』
彼はそう言った。
寿司屋で、近辺にある美味しい店の話になった時だ。
叶星のマンションの近くに美味しい焼き鳥屋がある。
『さすがにひとりだと店には入りづらいので、お持ち帰りでしか食べた事がないんですけどね、香ばしくてとっても美味しいんですよ』
すると、彼がそう言ったのだ。
でも、それには反射的に『イヤです』と答えた。
『おい。速攻拒否とはどういうことだ』
『そういうことですよ』
『ったくお前は、本当に生意気だな』
――クスッ。
ほんと、生意気な言い草。
本当は行きたいと思ったし、誘ってくれてうれしかった。
初めての寿司屋で隠せなかった緊張も、副社長が忘れさせてくれた。
彼のゆとりある対応のお陰で、心から安心して食べたいものも飲みたいものも飲んで、



