東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

黒崎は、何故かホッと胸を撫で下ろした。

『わかったかしら?』

「はい。なんとなく」

――なるほど。宝くじと兄の成功か。

高級ブランドの新装記念パーティに彼女がいたことは、実は不思議でもなんでもないということだ。

『あなたが感じる彼女の印象は?』

「感じのよい女性です。身に着けている物が普通のOLにしては質が良いことが気になってはいたのですが、いま原因がわかって納得したところです」

『そう。大毅はなんて言ってるの? 彼女のこと』

彼は西ノ宮叶星について、なんと言っているか。
目まぐるしく瞳を動かしながら黒崎は考えたが、浮かぶのはどれもこれも同じ言葉。

"生意気な野良猫"
さすがにそのまま言うわけにはいかない。

「彼女は副社長に対しても媚びたりしないようですし、なんとなく、他の女性とは違うように思っていらっしゃるかと」