でもガミガミといつまでもは、言っていない。
『副社長はずるい』と、ほんのちょっとだけ文句を言っただけである。
その後突っかかってきたのは彼のほうで、むしろいつまでも文句を言われた側じゃないかと思うが、そんなことを言ったら百倍で打ち負かされるだろう。
「もぉー」
――面倒くさい!
「あ、いま、面倒くさいって思っただろう」
「思いませんよ」
「いや、思ったな。鼻の穴が膨らんだ」
キャッと慌てて鼻を抑えると、ケラケラと副社長は笑う。
「またバカにして」
どうあっても説明させるつもりらしく、腕を離したあとも彼はその場を動かない。
そういえば鰻の礼を言うことを忘れていたと思い出したが、今更言う気にもならないし、絶対にお礼なんて言うもんかと思いつつ、叶星は心の中で思い切り舌を出して、あきらめた。
反抗する度に、ますます面倒くさくなるのは目に見えている。
『副社長はずるい』と、ほんのちょっとだけ文句を言っただけである。
その後突っかかってきたのは彼のほうで、むしろいつまでも文句を言われた側じゃないかと思うが、そんなことを言ったら百倍で打ち負かされるだろう。
「もぉー」
――面倒くさい!
「あ、いま、面倒くさいって思っただろう」
「思いませんよ」
「いや、思ったな。鼻の穴が膨らんだ」
キャッと慌てて鼻を抑えると、ケラケラと副社長は笑う。
「またバカにして」
どうあっても説明させるつもりらしく、腕を離したあとも彼はその場を動かない。
そういえば鰻の礼を言うことを忘れていたと思い出したが、今更言う気にもならないし、絶対にお礼なんて言うもんかと思いつつ、叶星は心の中で思い切り舌を出して、あきらめた。
反抗する度に、ますます面倒くさくなるのは目に見えている。



