東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

彼はいま、女性客の指導をしている。
女性は赤い顔をして苦悶の表情を浮かべながら汗をかいていて、それでも彼に励まされながら、足を踏ん張りマシンを蹴り上げている。

「はい、もうちょっと。はい、思い切り」
へとへとになりながらもうれしそうに笑う女性は、ジュンくんを見上げていた。

「筋肉の動きを意識して、がんばってー」

屈みこみ、女性の動きに合わせて拳を振りながら応援するジュンくんは、とっても可愛い。

――うふふ、やっぱりポニーみたい。

目的のヨガが始まるまで、あと二十分。
ヨガを待つ間に腕の筋肉を鍛えるマシーンとあれとこれ、などと考えながら、叶星はフリースペースに向かった。

そしてストレッチを始めた頃、ジュンくんがやってきた。

「こんにちは、叶星さん」

「こんにちは」

お辞儀と一緒に、ジュンくんの明るい色の髪が揺れた。