東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

「その後もずっとですか?」

「そうだよ。聞けよ、それだけじゃない無視だ。無視というか眼中にないっていうのか? エレベーターで俺が先に乗っていたのに、あの女は俺に気づきもしないんだぞ? 俺しかいないのに。ふたりきりの状態で、ありえるか?ありえないだろ? 廊下ですれ違えば迷惑そうな顔をして、それを隠そうともしない」

酒の力なのか、それだけ不満が溜まっているということなのか。大毅の口は止まらない。

――そういえば。
パーティで西ノ宮叶星も同じようなことを言っていたと、仁はようやく思い出した。

『専務と東堂副社長は、もしかしてご友人なんですか?』と叶星に聞かれた時だ。

『私の友達が副社長に相手にされなくて。つい関係ないのに酷い態度をとってしまって、私が悪いんです。すみません。それ以来、どうも苦手で』

そう、彼女は"苦手だ"と言っていたのだ。