東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

言い方からして彼女のことを気に入っているという訳でもなさそうだが、いままでの彼ならば気に入らない女のことなど無視して終わりだ。

興味を持って聞いてくる時点で、既に珍しい。


「あの子のどこが気に入らないんです?」

「どこ? どこもかしこもだ。生意気にもあの女は最初から刃向ってきたからな」

「え? そんな子だったかなぁ? ニコニコしてどちらかといえば控え目だと思ったけど」

大毅は大げさなほど身を乗り出して振り返り「それだ」と言う。
「俺にだけにだぞ。態度が悪いのが」

「へぇ」

それには仁も首を傾げた。

「心当たりはないんですか?」

「まああるにはある。あいつの友達の女を俺が相手にしなかったとか、その時の言葉が酷かったとか?

「なんて言ったんですか」

「鏡を見て出直せ、だったかな?」

「それは酷い」

「だからまぁ百歩譲って最初の態度だけは、まだわかる」