鮭トバはふたつに分けて盛り付けてあった。
脂で艶めいている鮭トバの身と、こんがりとローストされている皮。大毅が口にしたのは赤褐色の身の部分。ゆっくりと味わった大毅は頷いた。
「美味い。フルーティな、いい香りもする」
シェフが静かに目を細める。
「林檎の木のチップを使っています」
「へえ」
それから仕事が忙しいとかそんな他愛もない話をして、大毅が叶星の話をはじめたのは鮭トバが無くなり、仁が彼女のことを忘れかけた頃だった。
「なあ仁」と大毅は話を切り出した。
「あの女が他の女と違うように感じるのは、お前が興味を持っている"何か"が原因なのか?」
仁は首を傾げた。
西ノ宮叶星が、他の女の子とは違う? そんなふうに考えたことはない。
"何か"が"宝くじに当たった"ことだとは、彼は知らない。
脂で艶めいている鮭トバの身と、こんがりとローストされている皮。大毅が口にしたのは赤褐色の身の部分。ゆっくりと味わった大毅は頷いた。
「美味い。フルーティな、いい香りもする」
シェフが静かに目を細める。
「林檎の木のチップを使っています」
「へえ」
それから仕事が忙しいとかそんな他愛もない話をして、大毅が叶星の話をはじめたのは鮭トバが無くなり、仁が彼女のことを忘れかけた頃だった。
「なあ仁」と大毅は話を切り出した。
「あの女が他の女と違うように感じるのは、お前が興味を持っている"何か"が原因なのか?」
仁は首を傾げた。
西ノ宮叶星が、他の女の子とは違う? そんなふうに考えたことはない。
"何か"が"宝くじに当たった"ことだとは、彼は知らない。



