ゴクリと喉を鳴らしながら渡されたメニューを見ると、ランチメニューだというのに一番安いうな重で四千円。間にいくつかランクがあって特上は八千円という貴族的価格設定だった。
――さすが鰻。
迷うことなく一番高い特上を頼みたいところだが、彼らの手前そういうわけにはいかないだろう。
庶民には最安の四千円でも十分過ぎる高級価格。特上はまたの機会とあきらめて、一番安いうな重を頼んだ。
「並でお願いします」
「いや、特上でいい。ご馳走する」と横から副社長が言う。
「え?」
驚く叶星の返事を待たずに、彼はあらためて特上うな重を頼んだ。
「い、いいんですか?」
「今回の礼だ」
「今回?」
「広報の間抜け社員のフォローだよ」
「あ、あぁ……」
「すまなかったな」
「い、いえ、仕事ですから」
――なんだろう? なんだか調子狂うなぁ。
――さすが鰻。
迷うことなく一番高い特上を頼みたいところだが、彼らの手前そういうわけにはいかないだろう。
庶民には最安の四千円でも十分過ぎる高級価格。特上はまたの機会とあきらめて、一番安いうな重を頼んだ。
「並でお願いします」
「いや、特上でいい。ご馳走する」と横から副社長が言う。
「え?」
驚く叶星の返事を待たずに、彼はあらためて特上うな重を頼んだ。
「い、いいんですか?」
「今回の礼だ」
「今回?」
「広報の間抜け社員のフォローだよ」
「あ、あぁ……」
「すまなかったな」
「い、いえ、仕事ですから」
――なんだろう? なんだか調子狂うなぁ。



