東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

顔を出したのは黒崎。

「どうします? 何時頃出掛けましょうか」

「そうだな……」

相変わらず今日も忙しい。
これから夜までずっと社外での会議が続く。

特に午後最初の会議は重要なので、近くの店で早めに食事を済ませ、余裕をもって会議に赴こうということになった。


「広報部のほうはどうでした?」

「ああ。野呂は聞きしに勝る酷さだな。簡単にバレる嘘を突き通そうとするあたり、どうしようもない」

「クビにもできないし、どうするんです?」

「当面は広報部長がカバン持ちに連れて歩くということになった」

歩きながら、大毅はざっくりと黒崎に説明して聞かせた。

野呂が日程の変更を受けたことは、相手先の確認付きで会議録に記載してあったこと。