そこには大きく、だがボロく廃れた神社があった。
鳥居は元々紅く綺麗な色だったのだろうが今では
木の部分が見え隠れしている。
少し急だった階段に息切れを感じながら後ろを向いた。
そこには、俺の住んでいる街の全貌が見えた。
たまたま道に迷って階段を見つけて上がった。
全て偶然だった。
いや、偶然にしてはこんなことあるのか
必然ではなかったのか?わからない。
俺にはわからないが、この街が綺麗だということは分かった。
否、俺にはそんなことしかわからなかった。
少し、いや、長かったのかもしれない。
自分でもわからないくらいここからの景色を見続けた。
