「仁、お前はなんで驚かない?」 「え、?驚いてるぞ、黒江が喋った時も今も」 「分かりずらいやつだな」 俺達はどちらからともなく歩き出した。 もう夜の7時だった。 ここから見る夜景は昼間見た時と別ものと思えた。 黒江と仁はこれ以上話すこともなく家路についた。