目を覚ますと白い壁があった。
ここはどこだろう。
そう思ったのは一瞬で見覚えのある字を見つけた。
そうか、俺の部屋か。
納得したのはいいが、嫌な予感がするのは気のせいか?
俺は時間を確認してみた。8時30分だった。
完璧遅刻だなぁと呑気に思いながらゆっくりと支度をし始めた。家を出たのは9時30分だった。
いつもより遅めの登校。満員電車に揺られながら通う毎日より幾らかマシだった。
学校に着く寸前に俺は思い出した。
高校中退したんだっけ?
普通なら支度をしている時には気がつくはずだった。俺はある事件がきっかけで記憶に障害ができた。
まぁそんなことはどうでもいい。話す時が来たら話そう
