「てっ、て、天使ーー??」

( 天使ってどー言う、意味で、天使なんだぁー??? )

( マイ、スイート、ハニー??って意味だろうか?まさか!そんなはずは!)

( 男子高ならともかく、男女共学で、成績優秀な綺麗どころの女子や男子がわんさかいるなかで、しかも、この学校の首席なのに! )

( 俺とは、全く住む世界が違う、俺の得意なのは、剣道ぐらいで、頭は、パーだし、よく、この学校に入れたのか、両親だって驚いて、喜ぶくらいなのに! )

( もし、そーだったら??蓮は俺のことそー言う目で見てたのか??まさか、そんな!まさか、そんな!まさか? )

ビシッっ‼︎

「 痛っっー!!」

俺の額に、蓮の空手チョップが、炸裂した!

「 何か、良からぬ事考えているだろう? 」

ジーっと俺を訝しげな顔をして、眺めつつ椅子から、立ち上がった。

「 論より証拠だ。」

「えっ?証拠?」

( まさか、裸でも見せるのか???)

そう、俺が良からぬ事を考えていると、大きな音と共に、風が巻き上がり、俺は顔をしかめ、目を思いっきり閉じた。

しばらくして、目を開けると、そこには、大きな鳥の翼を背に背負った、いや、翼が生えた蓮が立っていた。

キラキラと、光っている、羽根が、鳥の翼とは、違うことを感じさせる。

「 れ、蓮…。 」

俺は、恥ずかしながら、腰を抜かしているようで、その場から、動けずにいると、蓮は、それを見透かしたように笑んでいた。