でも俺たちは会うたびに俺はカメラマン、咲良はモデルになった。


そして俺はそれにどんどんはまっていった。


小学生にあがるときに、咲良のお父さんが新しいカメラを買ったからともともと使っていたカメラをくれた。


小学生の俺には立派すぎるカメラだったけど、でも嬉しかった。



「凛斗くん、咲良をたくさん撮ってあげてな」

「うん!撮る!」


俺にカメラマンという夢ができたのは咲良のおかげ。

表彰されたのも咲良のおかげ。

全部、咲良のおかげだったのに・・・。

隣でずっと笑ってるって約束したじゃんか。

なのに、なんでだよ。