笑顔のキミを



いつも明るく元気な千夏ちゃん。

自分でいうのもあれだけど、こんな地味な部活に入っているのが不思議だと思っていた。


でもそういうことかと納得。

よくわかんないけど、俺に写真を撮ってほしかったのか。

それをどうするのかはわからないけれど。



俺はそれなりに有名。

賞もとったことがあるし、それなりに腕はあると思っている。

なんだかんだでこの部活をつぶさない一番の理由はそんな俺のためなんだと思う。



「おーい、そろそろ帰れよー」

「はい。いつもすいません」

「なんだよ改まって。いいんだよ。神谷がちゃんと部活やってるのもわかってるから、俺も応援したいし」

「ありがとうございます」