「ふぅー」

「お疲れ様です」

「あ、岸田くんお疲れ」

岸田くん。

ずっとサポートしてくれる人。


3月に大学を卒業した。

それまではずっとバイトだったけれど正式に働くようになり岸田くんも岸田くんでとても慌ただしく動き回っている。


「お互い大変だね」

「でもこの仕事楽しいですから」

「うん。わたしも」

楽しくなかったらきっととっくにやめてる。

そしてそれと同時にこんなふうにまわりで支えてくれる人がいるからこそわたしは頑張ろうと思えて、仕事に打ち込める。

人はひとりでは生きていけないから。