「なにかしたかったんだ。ナナのために」 「ナナさん。実はもうひとつあるんです」 「まだ、あるの?」 もうこれ以上泣きたくないのに。 そう思ったけど無理だった。 むしろこっちのほうが泣ける。 表紙をみただけで泣ける。 「ナナさんがたしかにあの学校にいたという証を残したくて。凛斗先輩と協力して作りました」 アルバム。表紙には3人が笑いあってる写真が貼ってあった。 「めくってみてください」 そういわれて一枚一枚めくると、日付と出来事が細かくかかれていてその下に写真がたくさんはってある。