「先生にもありますよ、おみやげ」

「おいおい。お前らデートのたびにおみやげ買ってたら破産するぞ?」

「今回は特別ですよ」


先生は結婚してお子さんもいるからということでお菓子の詰め合わせをあげた。



「わるいなあ。さんきゅ」

「いえ」

「あ、先生ひとつお願いがあるんですけど」

「お、なんだ?これと引き換えになんか高級品くれとかだったら無理だぞ」

「はは。違いますよ」

「じゃあなんだ?」

「写真撮ってくれませんか」

「写真?なんだそんなことか。俺でいいのか?」

「はい。タイマーもあるんですけどせっかくなら撮ってもらいたいなと」

「まかせとけ」

俺とナナはおそろいのストラップをもち、千夏ちゃんはペンギンのぬいぐるみをもった。