「お似合い」 ぼそっと呟く。 みてたらわかる。千夏ちゃんは凛斗のことが好きだ。 凛斗はどう思ってるのかわからないけど、少なくとも嫌いではないだろうし。 「ん?なんていったの??」 なんかどうでもいいや。 わたしはサングラスと帽子を外した。 「やっぱりナナちゃんじゃん!うわあ。実物もっとかわいい」 「ありがとうございます」 そのあとは波のように人が押し寄せた。 こんなにも目の前にひまわり畑と富士山が広がっているのに。 わたしなんてこの景色に比べたらすごくしょぼいのに。