「じゃあこれでラストです」 千夏ちゃんはそういって俺とナナに一本ずつ線香花火をくれた。 3人で一斉に火に近づける。 その瞬間に広がる3つの火花。 「あ、そういえばなにも考えずにつけちゃいましたね」 「だね。でもいいんじゃない」 「うん」 誰が負けとか賭けをするとか、そんなものなしに。 俺たち3人はその火が落ちるまで静かにその光景を眺めていた。