「ほら、投げなよ。凛斗のかっこいい姿写真に撮ってあげるからさ!」 なにがあげるだ。 邪魔をしてきたのはそっちなのに。 「あ、当たった」 「え、すご!」 「さすがせんぱーい!」 俺が怒りにまかせて投げた水風船は、ペットボトルに当たり綺麗にはじけた。 「まさか、当たるとは」 あまりにも気持ちよくてそれと同時に俺の怒りも消えた。 まあ、本気で怒っていたわけではないけど。