「俺が撮ったことで、不幸になるかもしれない」

「咲良はきっと凛斗のそんな顔、みたくないと思うよ」

「っ・・!咲良のこと、知ってるのか?」


咲良、咲良は幸せものだね。

こんなにも思ってくれる人がいて。



「知ってる。全部、知ってるよ」

「でも、俺なにも話してないのに、なんで」

「咲良は、わたしのいとこなの」

「・・・いとこ?」

「わたしがあの表彰式にいったのは、咲良に誘われたから。咲良は何もかも知ってたよ。凛斗が写真を送ったことも、その写真が選ばれたことも、全部」