人を撮ってほしいのは、わたしを撮ってほしいからじゃない。 凛斗のため。咲良のため。 そのために撮ってほしい。 凛斗が撮りたいと思ったものを、撮ってほしい。 いくらでもシャッターを切ればいい。 「わたし凛斗が撮った写真大好きなの」 咲良。わたしも同じだよ。 わたしも凛斗の撮る写真が大好き。 咲良が隣でみれなかったから今度はわたしがみるよ。 凛斗のそばで、凛斗を支えてみせる。 だから見守っててね。