笑顔のキミを



「どう?撮れた?」

「うーん、微妙」

「どれどれ」


顔が近いよ。

わたしのカメラをのぞきこむ形で後ろから凛斗がみてる。

ああ、ドキドキしてる。

もうなんだかどうでもいい。

写真がうまく撮れなかったことなんて。