「今回の定期テスト、学年で1位取れたよ。」 仕事から帰ったお母さんに報告する。 何気ない報告だけどこれが日課なのだ。 「そう、良かったね。」 それだけ言うと寝室へ向かってしまった。 今回もダメだった。 きっとこんなんじゃ認めて貰えない。 『頑張ったね。』 その一言を、私は未だに1回も貰えていない。