震える声で、天使は続けた。 「じゃ、じゃあ…。 1つだけ、方法があるわ…。でも、それは…。」 「知っている。天使を一匹 犠牲にするんだよな?」 俺はニタリと笑って、天使を見た。 天使は俺の考えを悟ったのか、涙目になって訴えた。 「あなたはきっと、後悔するわ。」 「しないさ。するとすれば、『僕』の方だ。」