僕は、恐る恐る『何か』に近づいた。


「ひいっ!」


そこに横たわっていたのたは、紛れもなく、あの天使だった。

羽をもぎ取られた、無惨な姿の天使…。


僕は、僕の両手に握られている、赤黒く染まった羽を見た。


「う、嘘だ…。
そ、そんな…。だって、僕は……。
う、うぅ…。」