僕は慌てて訂正した。 「ち、違うよ!あれは、歌を…。」 そこまで言うと、天使がいたずらっぽく笑って、僕の声を遮った。 「ふふ♪知ってるわよ。」 「えっ?」 「あのね。ここであなたが泣いてるのを初めて見た次の日の朝にね、逃げてる中で、聞いた気がするの。『ごめんね』って。 それから、よくよく聞いてみたら、『歌』とかいう言葉も聞こえてね、 もしかして?って思ったの。」