「そよそよなびく朝の風に、純心の羽で幸せを運べ~♪」


僕だけのために、天使は歌ってくれている。

あの澄んだ声で、あの歌を。


僕は嬉しくて、自然に笑顔が溢れてきた。

ニタリと笑う、嫌らしい悪魔の笑顔ではなく、和やかに笑う自然な笑顔だった。