私は透明人間。





透明だから、


人に気付かれない。





声も届くことはないし、


誰にも触れられない。




流す涙さえも透明だ。




握り締めた手の温もりも分からない。


誰かと悲しみや喜びを


分かち合うこともできない。




声を出しても、誰にも聞こえないし、


誰かに触れようとしても、手はすり抜ける。




私は透明人間。




ここは、誰とも繋がれない世界。





私以外、誰も"存在"していない。





"私"しかいない、



一人ぼっちの世界。