〜 小雪side 〜

今は港と学校に向かっている。港は一つ年上の幼なじみだ。ちょっとてんぱの黒髪。右目の下に涙ボクロがあり,顔が整っている。世間はコレをイケメンと言うのだろうと言うほどのイケメンだ。それでいて,優しく,人思いでなつっこい。犬みたいだ。
そんな港と共にコンビニに寄った際,パッと見る15人程だろう不良に,2人組の男子高校生が暴力,恐喝を受けていた。そんな中,不良のうちの1人がポケットからナイフを取り出そうとしているのが見えた…

港「おい,何やっ…」

零「おい。何してる。」

港「えっ。ゆっ…!零!」

港も黙ってはいられなかったのだろう。だが,私が出たことに驚いてもいる。まぁ,これからは,目立たないようにって約束したもんなぁ…。でもこれは…ね…

零「おい,お前が持ってるそれどうするつもりだ。」

「お前には関係ねぇーよ。」

左側ではハッとした様子で,港もナイフを気づいたみたいだった。

港「それをどうするつもりだと聞いているんだが。」

「冗談だよ,冗談だよ。そんなに怖い顔しなくても〜。お友達と宜しくやってただけだからさ。」

「何?それともお前らが俺たちと宜しくしてくれるわけ?」

とニヤニヤしてこちらを見てくる。

「お前らみたいな弱い奴らと遊ぶほど俺らは暇じゃねー。それよりそこのお二人さん。本当にこいつら友達なのか?」

「あのっえっと…」

「どこからどう見ても友達だよなー。」