〜港 side〜

※作品の関係により途中から小雪→零になっています。

雪,まだかなぁ〜。
雪は俺の一つ下の幼なじみ。3歳の時からよく一緒にいた。雪は誰から見ても,美少女だ。無自覚だけど。それに,成績優秀,スポーツ万能と完璧な人間だ。そんな彼女と今日から一緒の高校に通うことになった。もちろん,彼女が男の格好をして通うことは知っている。彼女の隣にいれると嬉しい気持ちにもなったが,同時に不安もあった。なにがなんでも,彼女は守らないと…。

雪「おーい。待たせたな。」

今日の彼女はかっこいい…。茶髪で少し遊んだ髪型。着崩した制服。細縁メガネ。メガネをかけていても,溢れ出す可愛さと大人っぽさ。男の俺が見ても彼は彼女はかっこいい。
元々彼女は,パッチリした二重,色白い肌に高い鼻と白雪姫見ためな為,男装がすごく似合う。

港「おはよう,雪。」

雪「おはよう,港。でも,今日からは雪じゃないぞ!志岐杜 零だからね。」

港「うん。分かってるよ。学校に着くまでは平気だろ?」

雪「本当に分かってるのか?」

と笑って言ってくる雪。

港「それよりも雪こそこれから大丈夫なのか?色々とバレるなよ。」

雪「バレないように心掛けるよ。」

そんな会話をしながら学校に向かって歩いた。