となりの零。ZERO

〜 零side 〜

港と一緒に学校を出てから25分後…。私の新しい家に着いた。お父さんとお母さんがセキュリティが万全で,学校からも程よく距離を取れる場所を選んでくれた。最近建てられたばかりの新築らしく,とても綺麗な三十階建てのマンションだった。私の部屋は最上階の三十階にある。港とまた明日と別れて,私は自分の部屋に向かう。

”ガチャ”

玄関で靴を脱ぎ、リビングに向かう。荷物はもう運び終わっていて,家具も並べ終わっている。お母さんの家の人がやってくれたのだろう。部屋と家具は黒と白で統一されていて,シンプルだ。

"ニャー”

猫の声が聞こえる。

零「ゆず,お前いたのか…?」

”ニャー”

ゆずは返事をするようにないた。ゆずは私のところまでトコトコと歩いてくる。