…まあ、私が育ててるわけじゃないから、あげるっていう表現はちょっと適切じゃないけど。
育ててる方とお花に少し申し訳ないと思いながらも、どうしてもこの花を先輩にあげたかった。
だって、この花の花言葉が先輩にはぴったりなんだもん。
「……俺に、この花を……?」
先輩は私とツンベルギアの花を交互に見ながら不思議そうな顔をしている。
「はいっ、この花、ツンベルギアっていうんですけど、先輩にぴったりの花なんですっ」
“黒い瞳”、“美しい瞳”
それが、私が先輩に差し出したツンベルギアの花言葉。
ね、先輩にぴったりでしょ?



