今、私がどれだけエセのことを肯定したって、そう簡単に消えないのが罪悪感だ。
こればかりは時間をかけて癒していくしかないんだと思う。
ただ、ほんの少しでも、今、エセの気持ちが楽になるように、私はそばにいよう。朝、目が覚めて、おはようって笑って、あなたは一人じゃないんだと伝え続けていこう。
「隼人。」
話し疲れたのか、まぶたが閉じかけているエセ。
私は、そんなエセに布団をかぶせる。
「生きててくれてありがとう。」
エセは私の言葉に力なく笑ってみせると、眠りについた。
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