あたしが、夜職していた時、どうしても欲しかった、客のタイプが2つある。
　1つは、毎月、コンスタントに来てくれて
、来てくれるたびに、かなりの金額を使ってくれる、いわゆる、エース。
　2つ目は、偽ることなく、素のままで、何でも話せる人。
　1つ目は、高確率で、見つけることが出来るけど、2つ目は見つけられなかった。
　だから、あたしは、真っ黒な桜になっていった。
　M教育初日ー。
　「おはよー！！
今日の予定は？」
「おはよー1
それ、聞いちゃいます…？」
「当たり前！！
（ボウズだな…？）」
「今日の予定は…。」
「予定は？」
「…ないです…。
ごめんなさい…。」
「（やっぱり…。）
じゃあ、営業して。」
「はい。」
「営業時間が終わるまで、諦めちゃダメよ？」
「頑張ります。」
「（結構、素直じゃん！）」
「えりに、営業したら、怒る？」
「（前言撤回！！）
（楽しようとは、何事か！！！）」
　あたしは、怒（いか）りlimeをした。
　「怒（おこ）る！！
当たり前でしょ？！！！
何を言い出すかと思えば…。
楽するなっ！！」
「ごめん！！
そんなに怒（おこ）らなくても…。
ちょっと、聞いただけじゃん！！」
「ったく！！
甘えさせても、甘やかさないから！！！
それだけは、覚えておきなさい！！」
「はい…。」
　明け方、Mから、limeがあった。
　「指名呼べたよ。」