2014年11月18日ー。
あたしの人生で、忘れられない日の1つとなる日…。
この日の夕方、Yちゃんから、Mちゃんが退職する事を聞かされた。
Mちゃんの車に、あたしが買った、ノベルティがあったので、取りに行こうと、Mちゃん家に行こうと思った。
ただ、Mちゃんには、子どもが居る…。
迷惑にならないように、事前に電話して、了承を得て、Mちゃん家に向かった。
近くのコンビニで、時間を潰し、Mちゃんとの約束の時間が近づいたので、Mちゃん家に行った。
あたしは、駐車場に着くと、Mちゃんに電話した。
すると、すぐに、Mちゃんが出てきた。
Mちゃんは、あたしの車に、乗り込んできて、会社と姑の悪口を話してきた。
あたしにとっては、どうでもいい話しなんだけど、ノベルティのことがあり、Mちゃんの話しを聞いていた。
悪口がひと段落したところで、ノベルティのことを聞いた。
Mちゃんは、「ノベルティは、全部、後輩にあげた。」と…。
あたしの前職であり、Mちゃんが行っていた、会社は一緒で、ノベルティは自分で買って、お客様に差し上げていたので、無料で、従業員同士で、渡すのは禁止されていた。
それなのに、Mちゃんは、あたしが買ったものを、勝手にあげていた。
あたしとしては、もう、用事が終わったので、帰ろうとしていたが、Mちゃんが、車から、降りてくれない…。
車を降りずに、今度は、SIの話ばっかりし始めた。
「SI が、自分のこと、どう思っているの?」とか、「自分のことをSIは、好きだと思っている?」だとか…。
とにかく、SIのことばかり…。
「(早く、降りて欲しい…。)」あたしの頭の中は、これだけ。
中々、降りてくれない、Mちゃんの元に、子ども達が来た。
「(子ども達が寝てから、呼べよ。)」と思った。
子ども達が、騒いでも、SIのことでいっぱいで、子ども達を、邪険に扱うばかり。
やっと、降りたのは、子ども達が、騒ぎ出して、だいぶ経ってからだった。
やっと、降りてくれたことで、あたしは、帰ろうと、鍵に手を持った時、ガチャっと音がして、ふと見ると、助手席が開き、Mちゃんの姑さんが居た。
あたしは、いきなりのことで、固まってしまった…。
Mちゃんの姑は、何か怒鳴ったけど、何を言ってるのかは、分からなかった。
あたしが、固まっていると、いきなり、Mちゃんの姑が、吹っ飛んだ。
吹き飛ばしたのは、Mちゃんの旦那さん。
旦那さんは、あたしに一礼して、助手席の扉を、静かに閉めてくれた。
そこから、修羅場が始まった。
帰ろうにも、帰れず、修羅場を最後まで、見てしまった…。
修羅場の後、帰ろうと、鍵に手をかけたら、また、助手席の扉が開いた。
開けたのは、Mちゃんの姑の妹。
「二度と来ないで。」と言われ、扉を強く閉められた。
その後、あたしは、YちゃんとKちゃんに会って、ことの次第を説明をした。
あまりの修羅場を見ると、人は、笑ってしまうのだろうか…。
この時、あたしは、笑っていたらしい…。
Mちゃん達は、荷物をまとめて、Mちゃんの実家に行くことにしたらしく、実家までの間、電話出来た。
「大丈夫?」
「実家に行くことにしたから、大丈夫よ。」
「みんな一緒に?」
「そう。
えりちゃん、ありがとう。
この一件のおかげで、あの家出れた。
初めて、旦那が、あそこまでしてくれたし、一緒に出てくれた。
本当に、ありがとう。」
「いや…そんな…。
(これで、家族が幸せに暮らせるなら…。)
(「SI 、SI。」言わなくなるかな…。)」
「旦那は、あの家に帰さなきゃいけないから、これで、心置きなく、離婚出来る!!!
ホント、ありがとう!!」
「(待て待て待て待て!!!)
そこは、違うでしょ!!)
(そこは、「家族4人で幸せにやっていきます。」じゃないの?!!)
Mちゃんと電話を終えてから、Yちゃんと出かけることになった。
「どこ行くか。」話してたら、どちらともなく、S3店に行くことに…。
この日は、S3店のグランドオープン2日目…。
店内は、高級感あふれる感じで、S2店と違い、落ち着き放っていた。
テーブルマナーも、トークも、洗礼されてて、R店に似た感じの店だったので、あたしからすると、懐かしく感じた。
初回の時間は、あっという間で、送りをHにした。
それから、ファミレスで、Yちゃんと話していると、Aから、電話がかかってきた。
「お前、今どこにいる?」
「ファミレス。」
「誰と?」
「えり…。」
「ふぅん…。
俺に言うことねぇか?」
「えっ…?」
「とぼけるな!!」
「えっ…。」
「S3店に行ってただろ!!」
「あっ、バレた?」
Yちゃんは、軽く答えた。
その態度に、Aは、キレた。
「今すぐに、S2店に来いっ!!」
あたしの車で、動いていたので、YちゃんをS2店に送ると、あたしも呼ばれた。
YちゃんとAだけが、話すのかと思えば、あたしまで呼ばれた。
行ってみると、そこには、Mの姿が…。
「(えっ…。)
(便乗…?)」
「お前ら、よくも他店に行ったな?!」
そう言って、Aは、ライターを投げつけた。
そのことで、トラウマスイッチON!
りのにチェンジ!!
「(このクソ男!!)
(えりの前で、こんなことするなんて!!)
(ふざけてるの?!!)
(どうせ、Yちゃんから、金を貢がすためのパフォーマンスでしょ?)
(えり、関係ないじゃん!!)」
「どっちから誘った?」
Yちゃんが、消え入りそうな声で答えた。
「どっちからってのはなくて…。」
「(どっちからって、そこ大事?!!)
(関係ある?!!)
(行ったことに変わりないじゃん!!)
(あー…笑える…。)」
りのは、笑えるのを必死に堪えていた。
Aは、まだ、どちらが誘ったかを聞いていた。
「かばい合わなくていいからっっ!!」
そこに、Mが、加わった。
「どっちかが言わねぇと、行かねぇだろっっ!!」
「(Mの便乗来たぁーっっ!!)」
Yちゃんが、また、答えた。
「本当に、どっちからって言うのはなくて…。
2人で決めたことだから…。
だから、どっちが先とかなくて…。
どっちでもない…。」
Yちゃんが、話している間も、りのは、笑いを堪えるのに必死…。
「ふぅん…。
で、なんで、お前、すぐに謝らなかったんだよ?!!
M、こいつ、謝るより先に笑ったんだぜ?!!
ありえねえだろ?!!」
「ありえんな!!」
「(えーーーーー…。)
(1番怒ってるの、そこっ?!!)
(益々、えり、関係ないじゃん!!)
(やばっ!!)
(余計笑える…!!)」
Yちゃんは、泣きながら、謝った。
「ごめんなさい!!
許して下さい!!」
「いや、いい!!
Yちゃん、カケ全額、明日、お前の家に取りに行くから!!
お前、実家だったよな?
親にバレようが、払ってもらうからな!!」
「それだけは…。
給料日まで、待って下さいっ!!」
「(恐喝…?!!)」
「じゃあ、どっちから言ったんだよ?!!」
「(そこに戻る?!!)
(「どっちからってのはない。」って言ったじゃない!!)
(やっぱり、バカなの?!!)」
Aの執拗な質問に耐えかねて、Yちゃんが、答えた。
「うちから…。」
「(えっ…。)」
「M、ごめん。
俺の方からだった…。」
「いや…、えりも、行ったことに変わり無いから。」
「(このやり取りいる?!!)
(何、このパフォーマンス…。)
(Mのクソガキ、完全に、便乗してるし…。)
(でも、まぁ、中に入らなかったってことで、財布は、痛まずに済んだ!!)
(良かった!!)」
りのは、完全に、笑いを誤魔化していたが、Aが気付いた。
「えり、笑ってる?」
「(ヤバっ!!)
(バレた!!)
(よーし、演技モード!!)
笑ってない…。
ごめんなさい…。」
りのは、声を震わせ、目に、涙を浮かべた。
「ごめんなさい…。
(これで、バレまい。)」
Yちゃんは、土下座までした。
りのは、跪(ひざまつ)いた。
「(演技とはいえ、このあたしが、ここまで…!!)
(腹たつーーーー!!!)」
「いや、そんなんするなよっ!!
S2店のみんなが、何て思われるか…。」
「(そのまま、客に土下座さす店でいいじゃん。)」
「Yちゃん、カケ明日までな!!
取りに行くから。
M、中に入ろう。
えり、怒鳴ってごめんな?
えりは、今まで通り、Mに言うんだぞ?
それから、Mちゃんの事は、他人なんだから、口出ししない事!!
分かった?」
「うん。
(もう、大丈夫だから、い言う事ないし。)
(ってか、確かに、Mちゃんのことは、他人だけど、えりを巻き込んだのは、Mちゃんなんだけど?!!)
(子ども嫌いな、姑に子ども任せてるの、知ってる?)
(子どもより、SI をとってるの、知ってる?)」
りのは、言いたいことを、全部、飲み込み、頷いた。
S2店に入らないために。
Yちゃんは、Aに泣いてすがった。
「待って、A君!!
給料まで待って!!」
Aは、Yちゃんを無視し、Mと中に入って行った。
その後、Yちゃんは、半狂乱になり、Kちゃんに、電話した。
朝から仕事なのに、Kちゃんは、電話に出てくれた。
Yちゃんは、Kちゃんに、えりの悪口を吐きまくった。
それから、更に、半狂乱になり、何を言ってるのか分からなくなり、りのが代わりに出た。
電話していると、Yちゃんが、過呼吸を起こした。
本当は、過呼吸の対処法、知っていたけれど、暴言吐かれたから、知らないふりをした。
対処法を、Kちゃんから聞き、対応した。
Kちゃんとの電話があ終わると、Aから電話があった。
りのは、Yちゃんの代わりに、Aの電話に出た。
「もしもし、えりだけど…。」
「Yちゃんは?」
「過呼吸起こして…。」
Aは、鼻で笑った。
「(今、鼻で笑った?!)
(ホント、こいつ、最低だわ。)」
「Yちゃんんが、落ち着いたら、店に入ってきて。」
「(やっぱり、入れるんだ…。)」
「あっ、入る前に、電話して。」
「分かった。
電話は、YちゃんからA?
あたしからM?」
「Yちゃんから俺。」
「分かった。」
Aとの電話を切った。
「(まさか、スィートに入れるつもり?)
(スィートかVIPなら、早急に、パンクさせるってことよね…。)
(セミVIPか、フロアなら、ガチガチの色恋。)
(Aは、どっちを選ぶ?)」
Yちゃんが、落ち着きを取り戻し、約束通り、Aに電話した。
あたしの人生で、忘れられない日の1つとなる日…。
この日の夕方、Yちゃんから、Mちゃんが退職する事を聞かされた。
Mちゃんの車に、あたしが買った、ノベルティがあったので、取りに行こうと、Mちゃん家に行こうと思った。
ただ、Mちゃんには、子どもが居る…。
迷惑にならないように、事前に電話して、了承を得て、Mちゃん家に向かった。
近くのコンビニで、時間を潰し、Mちゃんとの約束の時間が近づいたので、Mちゃん家に行った。
あたしは、駐車場に着くと、Mちゃんに電話した。
すると、すぐに、Mちゃんが出てきた。
Mちゃんは、あたしの車に、乗り込んできて、会社と姑の悪口を話してきた。
あたしにとっては、どうでもいい話しなんだけど、ノベルティのことがあり、Mちゃんの話しを聞いていた。
悪口がひと段落したところで、ノベルティのことを聞いた。
Mちゃんは、「ノベルティは、全部、後輩にあげた。」と…。
あたしの前職であり、Mちゃんが行っていた、会社は一緒で、ノベルティは自分で買って、お客様に差し上げていたので、無料で、従業員同士で、渡すのは禁止されていた。
それなのに、Mちゃんは、あたしが買ったものを、勝手にあげていた。
あたしとしては、もう、用事が終わったので、帰ろうとしていたが、Mちゃんが、車から、降りてくれない…。
車を降りずに、今度は、SIの話ばっかりし始めた。
「SI が、自分のこと、どう思っているの?」とか、「自分のことをSIは、好きだと思っている?」だとか…。
とにかく、SIのことばかり…。
「(早く、降りて欲しい…。)」あたしの頭の中は、これだけ。
中々、降りてくれない、Mちゃんの元に、子ども達が来た。
「(子ども達が寝てから、呼べよ。)」と思った。
子ども達が、騒いでも、SIのことでいっぱいで、子ども達を、邪険に扱うばかり。
やっと、降りたのは、子ども達が、騒ぎ出して、だいぶ経ってからだった。
やっと、降りてくれたことで、あたしは、帰ろうと、鍵に手を持った時、ガチャっと音がして、ふと見ると、助手席が開き、Mちゃんの姑さんが居た。
あたしは、いきなりのことで、固まってしまった…。
Mちゃんの姑は、何か怒鳴ったけど、何を言ってるのかは、分からなかった。
あたしが、固まっていると、いきなり、Mちゃんの姑が、吹っ飛んだ。
吹き飛ばしたのは、Mちゃんの旦那さん。
旦那さんは、あたしに一礼して、助手席の扉を、静かに閉めてくれた。
そこから、修羅場が始まった。
帰ろうにも、帰れず、修羅場を最後まで、見てしまった…。
修羅場の後、帰ろうと、鍵に手をかけたら、また、助手席の扉が開いた。
開けたのは、Mちゃんの姑の妹。
「二度と来ないで。」と言われ、扉を強く閉められた。
その後、あたしは、YちゃんとKちゃんに会って、ことの次第を説明をした。
あまりの修羅場を見ると、人は、笑ってしまうのだろうか…。
この時、あたしは、笑っていたらしい…。
Mちゃん達は、荷物をまとめて、Mちゃんの実家に行くことにしたらしく、実家までの間、電話出来た。
「大丈夫?」
「実家に行くことにしたから、大丈夫よ。」
「みんな一緒に?」
「そう。
えりちゃん、ありがとう。
この一件のおかげで、あの家出れた。
初めて、旦那が、あそこまでしてくれたし、一緒に出てくれた。
本当に、ありがとう。」
「いや…そんな…。
(これで、家族が幸せに暮らせるなら…。)
(「SI 、SI。」言わなくなるかな…。)」
「旦那は、あの家に帰さなきゃいけないから、これで、心置きなく、離婚出来る!!!
ホント、ありがとう!!」
「(待て待て待て待て!!!)
そこは、違うでしょ!!)
(そこは、「家族4人で幸せにやっていきます。」じゃないの?!!)
Mちゃんと電話を終えてから、Yちゃんと出かけることになった。
「どこ行くか。」話してたら、どちらともなく、S3店に行くことに…。
この日は、S3店のグランドオープン2日目…。
店内は、高級感あふれる感じで、S2店と違い、落ち着き放っていた。
テーブルマナーも、トークも、洗礼されてて、R店に似た感じの店だったので、あたしからすると、懐かしく感じた。
初回の時間は、あっという間で、送りをHにした。
それから、ファミレスで、Yちゃんと話していると、Aから、電話がかかってきた。
「お前、今どこにいる?」
「ファミレス。」
「誰と?」
「えり…。」
「ふぅん…。
俺に言うことねぇか?」
「えっ…?」
「とぼけるな!!」
「えっ…。」
「S3店に行ってただろ!!」
「あっ、バレた?」
Yちゃんは、軽く答えた。
その態度に、Aは、キレた。
「今すぐに、S2店に来いっ!!」
あたしの車で、動いていたので、YちゃんをS2店に送ると、あたしも呼ばれた。
YちゃんとAだけが、話すのかと思えば、あたしまで呼ばれた。
行ってみると、そこには、Mの姿が…。
「(えっ…。)
(便乗…?)」
「お前ら、よくも他店に行ったな?!」
そう言って、Aは、ライターを投げつけた。
そのことで、トラウマスイッチON!
りのにチェンジ!!
「(このクソ男!!)
(えりの前で、こんなことするなんて!!)
(ふざけてるの?!!)
(どうせ、Yちゃんから、金を貢がすためのパフォーマンスでしょ?)
(えり、関係ないじゃん!!)」
「どっちから誘った?」
Yちゃんが、消え入りそうな声で答えた。
「どっちからってのはなくて…。」
「(どっちからって、そこ大事?!!)
(関係ある?!!)
(行ったことに変わりないじゃん!!)
(あー…笑える…。)」
りのは、笑えるのを必死に堪えていた。
Aは、まだ、どちらが誘ったかを聞いていた。
「かばい合わなくていいからっっ!!」
そこに、Mが、加わった。
「どっちかが言わねぇと、行かねぇだろっっ!!」
「(Mの便乗来たぁーっっ!!)」
Yちゃんが、また、答えた。
「本当に、どっちからって言うのはなくて…。
2人で決めたことだから…。
だから、どっちが先とかなくて…。
どっちでもない…。」
Yちゃんが、話している間も、りのは、笑いを堪えるのに必死…。
「ふぅん…。
で、なんで、お前、すぐに謝らなかったんだよ?!!
M、こいつ、謝るより先に笑ったんだぜ?!!
ありえねえだろ?!!」
「ありえんな!!」
「(えーーーーー…。)
(1番怒ってるの、そこっ?!!)
(益々、えり、関係ないじゃん!!)
(やばっ!!)
(余計笑える…!!)」
Yちゃんは、泣きながら、謝った。
「ごめんなさい!!
許して下さい!!」
「いや、いい!!
Yちゃん、カケ全額、明日、お前の家に取りに行くから!!
お前、実家だったよな?
親にバレようが、払ってもらうからな!!」
「それだけは…。
給料日まで、待って下さいっ!!」
「(恐喝…?!!)」
「じゃあ、どっちから言ったんだよ?!!」
「(そこに戻る?!!)
(「どっちからってのはない。」って言ったじゃない!!)
(やっぱり、バカなの?!!)」
Aの執拗な質問に耐えかねて、Yちゃんが、答えた。
「うちから…。」
「(えっ…。)」
「M、ごめん。
俺の方からだった…。」
「いや…、えりも、行ったことに変わり無いから。」
「(このやり取りいる?!!)
(何、このパフォーマンス…。)
(Mのクソガキ、完全に、便乗してるし…。)
(でも、まぁ、中に入らなかったってことで、財布は、痛まずに済んだ!!)
(良かった!!)」
りのは、完全に、笑いを誤魔化していたが、Aが気付いた。
「えり、笑ってる?」
「(ヤバっ!!)
(バレた!!)
(よーし、演技モード!!)
笑ってない…。
ごめんなさい…。」
りのは、声を震わせ、目に、涙を浮かべた。
「ごめんなさい…。
(これで、バレまい。)」
Yちゃんは、土下座までした。
りのは、跪(ひざまつ)いた。
「(演技とはいえ、このあたしが、ここまで…!!)
(腹たつーーーー!!!)」
「いや、そんなんするなよっ!!
S2店のみんなが、何て思われるか…。」
「(そのまま、客に土下座さす店でいいじゃん。)」
「Yちゃん、カケ明日までな!!
取りに行くから。
M、中に入ろう。
えり、怒鳴ってごめんな?
えりは、今まで通り、Mに言うんだぞ?
それから、Mちゃんの事は、他人なんだから、口出ししない事!!
分かった?」
「うん。
(もう、大丈夫だから、い言う事ないし。)
(ってか、確かに、Mちゃんのことは、他人だけど、えりを巻き込んだのは、Mちゃんなんだけど?!!)
(子ども嫌いな、姑に子ども任せてるの、知ってる?)
(子どもより、SI をとってるの、知ってる?)」
りのは、言いたいことを、全部、飲み込み、頷いた。
S2店に入らないために。
Yちゃんは、Aに泣いてすがった。
「待って、A君!!
給料まで待って!!」
Aは、Yちゃんを無視し、Mと中に入って行った。
その後、Yちゃんは、半狂乱になり、Kちゃんに、電話した。
朝から仕事なのに、Kちゃんは、電話に出てくれた。
Yちゃんは、Kちゃんに、えりの悪口を吐きまくった。
それから、更に、半狂乱になり、何を言ってるのか分からなくなり、りのが代わりに出た。
電話していると、Yちゃんが、過呼吸を起こした。
本当は、過呼吸の対処法、知っていたけれど、暴言吐かれたから、知らないふりをした。
対処法を、Kちゃんから聞き、対応した。
Kちゃんとの電話があ終わると、Aから電話があった。
りのは、Yちゃんの代わりに、Aの電話に出た。
「もしもし、えりだけど…。」
「Yちゃんは?」
「過呼吸起こして…。」
Aは、鼻で笑った。
「(今、鼻で笑った?!)
(ホント、こいつ、最低だわ。)」
「Yちゃんんが、落ち着いたら、店に入ってきて。」
「(やっぱり、入れるんだ…。)」
「あっ、入る前に、電話して。」
「分かった。
電話は、YちゃんからA?
あたしからM?」
「Yちゃんから俺。」
「分かった。」
Aとの電話を切った。
「(まさか、スィートに入れるつもり?)
(スィートかVIPなら、早急に、パンクさせるってことよね…。)
(セミVIPか、フロアなら、ガチガチの色恋。)
(Aは、どっちを選ぶ?)」
Yちゃんが、落ち着きを取り戻し、約束通り、Aに電話した。



