黒い桜の花は、散ることしか知らない（上）

　2014年11月ー。
　MちゃんとMちゃんが、紹介してくれた、占いに行った。
　その人も、霊感があって、守護霊と話せるらしい。
　「（人を介して、兄と話すの、久しぶりだなぁ…。）
（何言われるんだろ…。）」
　あたしは、ウキウキ&ルンルンで、お店の扉に、手をかけた瞬間、兄に言われた事。
　「おいっ！！
お前なんか忘れてないか…？」
「（え…。）
（何…？）
（何だろう…。）」
「数珠っっ！！！」
「（あああああっっ！！）
（忘れてたっっ！！）」
「このバカっっ！！」
「（ごめんなさい…。）」
　このやり取りの後、店内に入った。
　店内は、白を基本とした、天使達が飾られていて、ウェディングドレスも飾られていたり、色んな天然石が売られていて、セージもあった。
　「（すごい！！）
（可愛いお店〜。）」
　占いの方はと言うと…。
　占い初のあたしは、ど緊張。
　まずは、Mちゃんから、占ってもらった。
　「離婚は、出来ます。
あなたが、何もしなくても、周りがしてくれます。」
　Mちゃんは、大喜び。
　次は、あたし…。
　「（何話したらいいの？）
（あっ、そうだ！！）
今、2人の人で迷ってて…。
どっちがいいですか？」
　兄は、目が点…。
　3、2、1で、兄、大爆発！！
　「こっのバカっっ！！！
「どっちがいいか。」だと？
どう考えても、バカの方じゃないだろ！！
よく考えろっっ！！
お前は、バカの方と結婚して、幸せになれると思ってるのか？
大体、本名で呼んでねぇーじゃんっっ！！
もう、教えてやらんっっ！！
自分で考えろ！！」
　兄には、怒鳴られまくった。
　でも、占い師さんは、優しく言ってくれた。
　「教えないって言ってるわ。」
「（そんなに、優しく言われてない…。）
（どちらかと言うと、怒鳴られてる…。）
はぁ…。
そうですか…。」
「教えないって言ってるけど、長く一緒にいられるのは、どちらかって考えたら、分かりますよ。」
「はぁ…。
分かりました…。
（まだ、怒鳴られてるのよ…。）
（優しいこと言われてない…。）」
　初の占いは、兄に怒鳴られて終わり…。
　帰りの車の中で、Mちゃんに話した。
　Mちゃんは、大爆笑。
　兄…怖し…。